純白の華は闇色に染まる



フェンスのギリギリまで来て

私は風を感じていた

だが、トンっ

誰かに押された

フワッと気持ち悪い浮遊感が

体を巡り

ゆっくりと私は落ちていった

ドンっと、すごい衝撃が体を走り

激痛が襲った

「にな!!」

焦った遥の声を聞きながら

私は意識を手放した。