「離れたければ、離れれば?」



何も言わない私を、悠ちゃんは突き放す。


離れたい訳じゃない。


自分がどれだけ悠ちゃんを傷つけてきたか、今更ながらに分かった。




そんな私に、悠ちゃんは言葉を続ける。



「これが、今の私だから」



その言葉の意味は凄く重かった。



『今の私』



ずっと探し続けていた言葉。



悠ちゃんの言葉は、私の胸に刺さった。