私という転校生が歩いても、視線を向けられることがない。 私の中での『転校生』のイメージは、クラスメイトから嫌でも注目を浴びるものだと思っていた。 ここは、『自分』を大切にしている雰囲気がある。 今の私には、この空気が合っているのかもしれない。 自由だし。 無理に友達作ろうと、着飾らなくていい。 だけど、思うのは、やっぱり『友達』が欲しかったな、ということ。