何気なく自宅の窓から雪が散歩する様を眺めていたら、机上のスマホに通知が届いているのに気がついた。

 ディスプレイにバナー通知として届いていて、不要な広告とはまた別の緑のバーに無表情で手に取って、スワイプする。差出人は、智也(ともや)。気付けばもう数時間前に届いていた通知をタップし、開封する。









 11:02 日陰者はもうたくさん

 11:06 隠すのは限界















 11:24 体育館倉庫








 胸騒ぎを覚えるが早いか、スマホを持って弾かれたように駆け出した。