「それは・・・なぜですか？」

慎重そうに問いかけてくる菊池の様子に、ああ、コイツだいたい分かってるんだな、と直感した。

まあ、有名な話だし、知っていても無理はない、か・・・


私が、虐められているっていうことを。


とは思いつつも、ダメ元で誤魔化してみよう。


「理由まで聞くんですか？忙しいから、じゃだめなんですか？拒否権もなく無理矢理入らせられた生徒会に自分の都合をおしのけてまで通い詰めろと？」


嫌そうな表情で、刺々しく言い放つ。

一応菊池って2年だから先輩なんだけど・・・ま、いっか！