廊下で、そのまま動けなくなった。
なんで、こんなことになってしまったのか。
「カレン、そんなとこで座ってないで。ライト先生来るわよ」
さっきまで憤慨して目を充血させていたサクラさんが目の前に立った。
「サクラさん、今日は授業休みます」
「それは、駄目よ」
サクラさんを見る。
あれだけ、私に怒っていたくせに。
もう落ち着いて、いつものサクラさんに戻っている。
「カレンが休んだら、蘭はもっと酷いことするかもでしょ?」
「……」
もう喋る気力すら残っていなかった。
サクラさんは本気で怒っている。
自分がどうしていいのか、わからなくなる。
授業は受けるしかなかった。
部屋にやってきたライト先生が私を見て「素顔を初めてみたよ」と言ってきた。
その言葉に対して。
いつもだったら絶叫して号泣するところだったけど。
もう、何の感情すら浮かばなかった。
「先生」
「うん?」
カバンからテキストや筆記用具を取り出す先生。
「私の実家、燃えてました」
ピタっと先生が手を止めた。
「そう」
先生が言う。
「先生、知ってたんですね」
じっと先生を見ると。
先生は、ふっと笑った。
「じゃあ、授業を始めようか」
それ以上、聴いても無駄だよということか…。
私の質問は聞き流された。
なんで、こんなことになってしまったのか。
「カレン、そんなとこで座ってないで。ライト先生来るわよ」
さっきまで憤慨して目を充血させていたサクラさんが目の前に立った。
「サクラさん、今日は授業休みます」
「それは、駄目よ」
サクラさんを見る。
あれだけ、私に怒っていたくせに。
もう落ち着いて、いつものサクラさんに戻っている。
「カレンが休んだら、蘭はもっと酷いことするかもでしょ?」
「……」
もう喋る気力すら残っていなかった。
サクラさんは本気で怒っている。
自分がどうしていいのか、わからなくなる。
授業は受けるしかなかった。
部屋にやってきたライト先生が私を見て「素顔を初めてみたよ」と言ってきた。
その言葉に対して。
いつもだったら絶叫して号泣するところだったけど。
もう、何の感情すら浮かばなかった。
「先生」
「うん?」
カバンからテキストや筆記用具を取り出す先生。
「私の実家、燃えてました」
ピタっと先生が手を止めた。
「そう」
先生が言う。
「先生、知ってたんですね」
じっと先生を見ると。
先生は、ふっと笑った。
「じゃあ、授業を始めようか」
それ以上、聴いても無駄だよということか…。
私の質問は聞き流された。



