音がしたところからすると、絶対にこの辺にいるはずだ。 「ゴボッ……」 突然ピキッと足に痛みが走った。 えー、こんなときにつるなんて……。 「ゴボゴボッ……」 く、苦しい……。 どうしよう。 手でもがいても浮き上がることができず、息が限界に近づいてきた。 ふとそのとき、後ろから誰かに腰の部分を引き寄せられて。 驚きのあまり、手足をバタつかせた。 するとさらに強い力で抱きしめるように、その人が密着してきた。