「如月の話だよ。俺の誕生日に、俺の両親に結婚の報告をするんだって、そう聞いてるけど?」 綾乃は「え?」と目をパチクリさせた後……。 「ぅ……ぁ、ぅっ!」 あわあわと声にならない声を出した。 「わ、わたし……っ、わたし……っ。とんだ勘違いを……うぅっ」 ふつふつとこみ上げるどうしようもないほどの愛しさ。