「よしっ!」 ──いざ、出陣。 目の前はどう見ても森で、視界いっぱいに広がるのは木のみ。 ひっそりとした小道を見つけて、そーっと進みながら思わずキョロキョロしてしまう。 ガサガサと葉っぱの擦れる音がするたびに、ビクリと体が震える。 いったい、お家はどこにあるの? 「あーやの」 ん? どこかから声が聞こえた気がして、ピタリと足が止まる。 き、気のせいかな? 「上だよ上」 歩きだそうとしたら声と一緒に葉っぱが降ってきた。 上……?