「あんたが負けたら俺らのどっちかと結婚。あんたが勝ったら結婚の話はなし」
何度目かのその言葉に、忍はカクテルを飲むペースを遅くした。
忍がクイーンになり始めた頃、この二人に声をかけられるようになった。
キングである二人の顔立ちは整っており、彼ら目当てに女性はshuffleに来ていると言っても過言ではなかった。
「なあ、あんたがクイーン?」
「へえ〜……。べっぴんさんやね。タイプやわ」
二人のイケメンに話しかけられ、忍は「何かご用?」と冷たく言う。男性に興味などなく、彼氏を作ったことなどない。先ほどから女性からの視線が痛く、忍は早くその場を離れたかった。
「まあそんな冷たくすんなよ。三人で勝負しようぜ」
詩音に肩を抱かれそうになり、忍は慌てて避ける。そして咳払いをして口を開いた。
「勝負をするのはいいけど、お金はあるのかしら?私は貧乏人とは勝負しない主義なの」
すると、二人はニヤリと笑った。千里が「俺らがほしいんのはお金ちゃいますよ」と言う。
何度目かのその言葉に、忍はカクテルを飲むペースを遅くした。
忍がクイーンになり始めた頃、この二人に声をかけられるようになった。
キングである二人の顔立ちは整っており、彼ら目当てに女性はshuffleに来ていると言っても過言ではなかった。
「なあ、あんたがクイーン?」
「へえ〜……。べっぴんさんやね。タイプやわ」
二人のイケメンに話しかけられ、忍は「何かご用?」と冷たく言う。男性に興味などなく、彼氏を作ったことなどない。先ほどから女性からの視線が痛く、忍は早くその場を離れたかった。
「まあそんな冷たくすんなよ。三人で勝負しようぜ」
詩音に肩を抱かれそうになり、忍は慌てて避ける。そして咳払いをして口を開いた。
「勝負をするのはいいけど、お金はあるのかしら?私は貧乏人とは勝負しない主義なの」
すると、二人はニヤリと笑った。千里が「俺らがほしいんのはお金ちゃいますよ」と言う。


