部屋に入るとパンフレットを見ている奏悟がいた。
「体調は大丈夫なのか?」
「大丈夫…なんか、兄さんの部屋でパンフレット見つけたのが衝撃的で調子悪いの吹っ飛んだ。」と奏悟は言った。
「調子良いなら戻れよ?パンフレット部屋に持って行っていいから。」と言うと、嬉しそうに部屋から出て行った。
反抗期が終わってから、奏悟の性格が変わった…それが、恐ろしく思えた。
俺はベッドに寝転がり、パンフレットの事を思い出す。
海山大学経済学部…俺が1度だけ目指した大学だった…