「4人に賛成してもらえるのは嬉しいけど、俺はもう諦めているし、就職先も決まってる。」と言うと、4人は残念そうな顔をしていた。弟達には申し訳ないが俺は海山大学に行きたくはなかった…
母さんと父さんが出会ったあの大学にだけは…
「兄さん。本当にいいの?」と景都は言う。
「別に、いいも何も。俺の頭じゃ行けない。諦めてんだよ。」俺はそう言うと、部屋に戻った。