その日から、俺は頭を悩ませた。
何かが引っかかる。本当にしたい事...
何かしらあったはずなのに、思い出せないし良く分からなかった。俺は、何がしたかったのだろうか。ふと思って両親の部屋にある、机の引き出しを見た。母さんの日記帳だ...
ペラペラと捲っていると、
“夕紀が、経済学部に入りたいと言っていた。でも、そんな事よりも自分の好きな事をやって欲しい”
また、ページを捲る。
“夕紀は、IT業をしたいって言っていた。応援してあげたいけど、本当に思っているのかどうか分からない。”