ある日、奏悟は俺に訊いてきた。
本当にやりたい事は無いのかと...
「俺は...」そこまで言って、答えに困った。
ただ、母さんの夢を叶えるために受けた受験で、特にこれって言える事なんて何もなかった。
「やりたい事。」口に出しても、答えなんて見つからない。
最終的に出した答えは、曖昧な答えだった...