『母さん、おはよう』



「おはよう、もう少しでできるから着替えておいで」



菜月の兄である長男の翔太が起きてきた



翔太には菜月につきっきりなことも多くさみしい思いを多くさせたと思っているが本人は意外に何も思っておらずむしろ9歳下の妹を溺愛している



だから朝は必ずと言っていいほど愛する菜月の顔を見に部屋へ行くから今頃きっと具合の悪そうな菜月を目にしている頃だろう



『えっ、母さん…菜月どうしたの?』



「今朝から顔色悪くて酸素低いのよ」



『まじか、最近いい感じだったのにな。
まあ、1ヶ月か…がんばったな』



やっぱり翔太からしてもそう思うみたい