「夕日綺麗だね」
隣に立つミナトを見上げると髪の毛が夕日に照らされていた。
「金髪になってる」
クスクス笑うと
「夕日のせいだよ」
とミナトも笑った。
「ミナトの髪の毛って少し茶色っぽいよね」
黒でも明らかな茶色でもない、柔らかそうな色。
髪の毛まで優しそうなんだ。
「一応地毛だよ、生まれつき少し茶色っぽいんだ」
「そうなんだね、綺麗な色だね」
そう言うとミナトは「そんなことないよ」と、照れながら笑った。
「さくらの髪の毛も綺麗だと思うよ」
「え…、そんなことないよ」
嬉しいけど恥ずかしくて目を反らした。
「サラサラしてて…綺麗だよ」
「……そ、そうかな…」
「うん」
「…そ、そっか、ありがとう」
「うん」
そんなこと言われて恥ずかしいけど、嬉しくて笑ってお礼を言えば何故かミナトまで嬉しそうに頷いた。
良かった、毎日お手入れしてて。