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今日は日曜日。
ミナトとの約束の日。
ミナトとはあれから都合が合わず会えていなかったから、余計に今日が楽しみだった。
幸い、お父さんとお母さんは仕事でいなくて、目を盗むことなく家を出ることが出来る。
「変じゃないかな…」
部屋の全身鏡で自分の姿をマジマジと見る。
休日に会うのはお花見以外初めてだから、洋服を1つ選ぶのにも時間がかかった。
結局決まったのは、白のワンピースに短めで薄手の上着を羽織った。
髪の毛も何度も櫛でとかして…
変なところはない。はず…
ミナトを優先させたことはイケナイこと。
分かってる。
だけど、どうにもならなかった。
好きだから、どうにもならなかった。