「き、昨日は誘ってくれてありがとう」
どんなことを言えば言えばいいの分からずにそう言った。
きっとぎこちなかったと思う。
「嬉しかった」
「………」
そう言うとミナトは何故か少し目を大きくして固まった。
「ミナト?」
「……あ、ごめん。」
「何かあったの?」
「いや。何でもないよ」
不思議に思ったけど、ミナトが何でもないと言うから気にしないことにした。
「いっぱい見て回りたいな」
「そうだね」
きっと色んな展示やコーナーがあるだろう事を想像する。
自然と顔がニコニコしていくのを感じた。
それをミナトは微笑みながら見ていた。



