夜、ドライヤーで髪の毛を乾かしているとき電話がなった。



それがミナトからだと分かると乾かすのを中断して急いで電話に出た。



「もしもし」



ケータイを耳に当てると聞こえてくるミナトの声。


自然と顔がニヤけていくのが分かった。






────……

──……




しばらく話したあとミナトとの電話を切った。



「……っ」



嬉しさのあまりベッドにダイブして枕に顔を埋める。



何で嬉しいのかと言うと…



「デートみたい…」




ミナトが友達に無料のチケットを貰ったとかで水族館に誘ってくれたんだ。



水族館なんて、何だかデートみたい。


今までお花見はあったものの、二人で会ったりしてもデートって感じの場所には行ったことがなかったから水族館に誘ってくれたことが嬉しい。





ミナトは…どんな思いで誘ってくれたのかな…。


わたしのこと、少しはいいなって思ってくれてるのかな。





そうだったらいいな。