サクラアメ 【完】


「まあ、いないならいないで良いけどさ、さくらももう18になるんだから恋の1つや2つしなよね」


「まあ、そうだよね…」




「あ、でも相手はさくらを幸せにしてくれる人じゃなきゃダメよ。
わたしはさくらに幸せになってもらいたいし」



「……ありがとう」





幸せにしてくれる人。



その言葉が心に沁みた。


スーッと心に入ってきて癒しをくれるのに…
それと同時に深く心に突き刺さった。


何とも言えない、癒しと傷が混ざりあったように胸をえぐられた感じだった。