サクラアメ 【完】




友佳里の彼は某有名大学に通っていて、頭脳明晰、容姿端麗の有名企業の跡取り息子だ。


わたしも何回か会ったことがあるが好青年ですごく友佳里を大切にしているのが伝わってきた。




相手方のアプローチから始まった恋は、今や友佳里も彼にぞっこんで幸せそうだ。




「いきなりプレゼントされてね、ビックリしたんだけど…嬉しかったんだ」


心底幸せそうに笑う友佳里はまさに恋する乙女だ。


幸せそうに笑う友佳里を見ているだけでわたしまで嬉しくなってくる。





「良かったね、すごく似合ってるよ!」


「ありがとう、さくら。でも付けてるのバレると没収だから普段は制服の下に隠すよ」



そう言ってネックレスを制服の下にしまった。