サクラアメ 【完】



「…ならミナトはこれだね」


「黄色?」




手に取って見せたのは同じ種類の色ちがい黄色の置き物。



「うん、ミナトは黄色」


「何で?」


不思議そうにミナトが黄色の置物を見た。





「ミナトのイメージって黄色なの、ピカピカ光ってるような…。
優しい、日向色」



「そんなんじゃないよ」



照れ臭そうに笑ったミナトがなんだかとても愛しかった。




「わたしはミナトにピッタリの色だと思うよ」


「…ありがとう」


「ふふっ」






本当にそう思う。

ミナトは優しい、日向色。