サクラアメ 【完】



だけどわたしは…


ミナトを好きだと思ったらいけない。




絶対に、



ミナトを好きになったらいけないんだ。






──コンコン。



「お食事の御用意が出来ました」



無駄に広い部屋の扉が叩かれ、扉の向こうでお手伝いさんの声がした。




「ありがとう、今行く」




立ち上がり部屋を出た。