「ミナト⋯わたしね⋯」
「うん」
「ミナトの事、本当に大好きだよ」
「⋯うん」
「ミナトはわたしに新しい世界を見せてくれて⋯、知らなかった感情を教えてくれて、いっぱい幸せをくれて」
「そんな事言ったら俺にとってさくらもそうだよ?」
「⋯そうなの?」
「さくらといると楽しいから」
「⋯っ」
「辛いことがあってもさくらが隣にいてくれるだけで大丈夫って思える」
「⋯やっぱりわたし達って最高のパートナーだね」
「こんなに好きだって思える子、他に見つからないよ」
またこっちが照れてしまう様な台詞をくれたミナトの手のひらが掛け布団から出てわたしの方へと伸ばされる。
その手が頬へと辿り着いて⋯。
「だから泣かないでよ」
「⋯っ」
「何を泣く必要があるの?さくらは俺の事が好きで、俺もさくらが好き」
「⋯ミナト、」
「それ以外何もいらないでしょ」
ミナトの指先がわたしの瞳から零れ落ちた涙を拭う。
そうしてやっと、わたしは自分が泣いている事に気付いた。



