年が明けた。


大晦日、日付けが変わる瞬間はミナトと電話をして、三賀日は家の予定がびっしりと詰まっていたから四日を過ぎてやっとミナトと会う事が出来た。

一緒に初詣に行って。

ミナトは年末に髪の毛を切ったらしくて少しだけさっぱりしていた。だけどフワフワの柔らかさは健在で。




クリスマスイブ以来だったからミナトの顔を見るのは何だか照れくさかったけれど、ミナトもミナトで恥ずかしそうにしていたからいつの間にか緊張が解れていて、久しぶりのデートは楽しめた。


会話を交わす事も手を繋ぐだとかも、クリスマスイブを経た今は、それより前と同じ事をしているはずなのにより一層ミナトと深い所で繋がれている気がして胸がギュッと締め付けられる。


心も身体も繋がるってこんなに幸せなものなのだと改めて感じた。


少女漫画とかでそういう場面を見た事はあったけど、その時は恥ずかしいとか、ドキドキするとかそういう感じしかなかったけれど実際好きな人と身体を重ねるってこんなにも温かくて幸せな行為なんだって、ミナトもわたしと同じ様に思っていてくれていたらいいなと思った。