こうしてやって来たミナトのお家。



「今日親は旅行で居ないから適当にしてていいよ」


お家にお邪魔する事に対して緊張していたわたしを思ってミナトはそう言ってくれたけど、ご両親がいないのはそれはそれで緊張するというか⋯。



「とりあえずシャワー浴びて。着替えはこれ⋯俺のだけどいい?」

「え、ミナトから先に浴びてよ」

「そんなわけいかないから。はい、どうぞ」

「え、ちょ、」

「シャンプーとかは気にしないで使っていいから」



家に入るやいなやお風呂場へと連れて行かれたわたしはミナトのお家から家までにあるコンビニで辛うじて買えた下着を手に、ミナトに押されるがままシャワーを借りる事になった。






熱いシャワーは雨で冷えた体をすぐに温かくしてくれてとても気持ちがいい。



良いのだけど⋯⋯。