サクラアメ 【完】



たこ焼き、焼きそばを買い終わり、

せっかくだから公園で食べようとなった。


「混んでるね」


満開ではないもののまだ桜が楽しめるためか、桜並木もそうだったけど公園も花見客で賑わっていた。




「座るところ見つかるかな…」


ベンチは公園にたくさんあるが人が多いため全て先客がいる。

あとはレジャーシートを敷いている人達が殆どだけど今日レジャーシートは持ってきていない。


どうしようかと考えていると、

「これ、わたし持ってきたよ」


さくらが鞄からレジャーシートを取り出した。




「持ってきてたの?」


「持ってきたっていうか、ミナトとの待ち合わせ前に買ってきたんだ、もしかしたら必要かなって思って」



まさか買ってきてくれてるとは思わなくて、自分の気の利かなさに呆れた。




「え、ならお金払うよ


そう言うけれど

「いいの、いいの」

と言ってさくらは近くの空いているスペースにレジャーシートを敷いている。



「でも、悪いよ」


敷くのを手伝いながら言うと


「ミナトには貸すだけだからいいの」


少しムッとした表情でそう言われた。