そしてその夜さっそく。
お風呂から上がり髪の毛を乾かしてからスマホを手に取る。
もちろん、ミナトを花火大会に誘う為に。
付き合っているもはいえ、断られるって可能性がないわけではない。
ミナトに先約があるかもしれないし。
バイトって可能性もある。
だから断られたらどうしようって気持ちも若干ありつつ、それでも一緒に行けるなら行きたいという思いから電話をかけた。
機械的なコール音が三回程聞こえ、その後すぐにミナトの温かい声が聞こえる。
『もしもし』
「もしもしミナトっ!?夜遅くにごめんね⋯、寝てた?」
『まだ10時だよ?寝てないよ』
断られたら⋯という不安から慌ててしまったわたしをミナトのクスクス笑う声が落ち着けてくれる。
やっぱりミナトの声にはリラクゼーション効果があると思う。
『それで?どうしたの?』
「うん、あのね⋯」
そしてわたしは隣町で花火大会が開催される事を伝えた。
「それで、ね。あの⋯、」
『うん』
「花火大会が開催されるから⋯ミナトと行きたいなって思ってて⋯」
『うん』
「一緒に行ってくれる?」
誰かを誘うことはこんなにも緊張するものなのか、と初めて知った。
お礼にとミナトをお茶に誘った時も緊張したけれどあの時はどちらかと言うも勢いで言った感じで。
こう改めて好きな人を誘うって、凄く緊張する。



