サクラアメ 【完】



翌日、学校に行くと一番に陸が声をかけてきた。


「昨日、どうだった?」


「ちゃんと渡せたよ」


そう言うと陸は俺の肩に手を乗せてきた。



「それは良かったけど、そうじゃなくて!
女子高はどうだった?」



「…別に」



そう言うと陸はつまらなそうな顔をした。




「別にってなあー…じゃあその落とし主の女の子はどうだった?」



「……」



そう聞かれて黙った俺に何かを察したのか陸はさっきとは、うってかわって楽しそうな顔をした。




「お、何かあったな?」


「…何かあった訳じゃないけど、今度花見に行く約束した」


そう言うと陸は「はな?」と不思議そうな顔をした。




「桜、見に行こうって」


「…お前から誘ったの?」


「そう」


「ふーん…珍しい」



陸はニヤニヤ笑った。




「なんだよ」


その表情が何となく不快だ。



「いや?何かいきなり仲良くなってるし?
ミナトにしては珍しいことしてるから楽しくて。
まあ、お花見楽しんで」



何が楽しいのかは分からないし

楽しんでと、ニヤニヤ笑う陸にムカつくが実際さくらとの約束は楽しみだ。