サクラアメ 【完】





そして、お昼も食べ終えて午後の授業も終えたわたし達は靴箱の所で手を振る。



「デート、楽しんできてね」

「あはは、楽しんでくるよ」



この後大学の講義が終わった彼とデートだという友佳里はそれはもう嬉しそうに頬を染めていて。わたしからしたらお姉ちゃんみたいな存在でもある友佳里だけど、その笑みはとても愛らしく思える。




「明日いっぱい話聞かせてね」

「何の話を聞くのよ」

「二人が仲良しだって話!」

「やだやだ、恥ずかしいもん」



この前はネックレスを見せてくれたというのに今日は照れて手を横に振る友佳里に「友佳里かわいい!」と言えば「もうわたし行くからね!ばいばい!」と逃げる様に友佳里は校舎を出て行った。



こういうところも、可愛いなあと思う。



やっぱり好きな人の話になると友佳里も照れたりするし、普段は見せない様な柔らかい顔をしたりする。

もちろん友佳里が普段から固い表情ばかりしているという意味ではなくて、なんというか、好きな人とそうではない人の話の時は表情の種類が違うというか⋯。


まぁ、たった一人の愛する人なんだから他と違うっていうのは当たり前か。


でも本当に彼の話をする友佳里は可愛いから⋯⋯、わたしもミナトの前であんな風に可愛くなれているのかなって、思う。

可愛くなれているのかなっていうよりは、ミナトに可愛いって思ってもらえているのかなって。



「⋯⋯会いたいなあ」



今日ミナトはアルバイトだと言っていたから会えないけど、いつだってミナトに会いたい気持ちはある。



明日は、会えるかな?


帰ったら明日予定があるかどうか連絡して聞いてみようと決めた。