「友佳里、ありがとう。とても心強いよ」
例え話す事が出来なくても、友佳里が友達でいてくれているというだけで救われる。
今だって全てを打ち明けることをしないわたしに「どうして何も言ってくれないの?」と責めるわけではなく「話してくれるのを待っているよ」というスタンスでいてくれる。
きっとそれは友佳里の優しさであり、同じく名の知れた家に産まれてきたからであり。
婚約の事に限らず、家の事情で人には言えないこともある。という事をわたし達は知っている。
「何があってもわたしはさくらの味方だからね」
「っうん、ありがとう」
友佳里が友達でよかったと、心の底から思った。



