サクラアメ 【完】





週が明けた月曜日、午前の授業を終えて友佳里とお弁当を食べる。


「相変わらずすっごいお弁当だね」

「⋯そんな事ないよ」


わたしのお弁当を見て感心した様に言うのはきっと、このお弁当を作っているのが家で雇っている腕利きのシェフだからだろう。



「もうさ、食材がピカピカ光り輝いてるじゃん」

「友佳里、それはちょっと馬鹿にしてるでしょ」

「っいや、してないって!」


わかりやすく肩を揺らしアハハと笑う友佳里にわたしも思わず笑ってしまう。


「一口ちょうだい?」

「もちろん」


お弁当箱ごと友佳里の方へと渡せば、友佳里はあろう事か今日のメインディッシュてあったであろうハンバーグを箸でつまんだ。



「おっいし!」

「普通メインを食べる?」

「いいじゃん二つ入ってるんだし」



「わたしの玉子焼きと交換する?」と悪戯に笑う友佳里はいつもこうだ。

わたしのお弁当をつまんでいく。

毎日毎日、全くもう。と思わない事もないけれど、こうして人と食べる食事は美味しいし、親友である友佳里と食べるこの時間はとても楽しい。