サクラアメ 【完】



「ブラックコーヒーが大人っぽくて憧れるとかさ」

ミナトの言葉に恥ずかしくなった。


もしかして子どもっぽいと思われたかな?


「子どもっぽいよね、」


不安になりそう言うとミナトは「違う」と言った。




「そういうところ可愛いと思うし、素直で良いなって思う」


「……っ」


そんなこと思ってもらってるなんて思わなかった。

嬉しい、それに…可愛いなんて。



自分でも分かるほど顔が熱くなっている。



「ごめん、恥ずかしいこと言った」

ミナトは目線を反らした。



「ううん、嬉しい、ありがとう…」


恥ずかしがりながらもそう言うとミナトは優しく微笑んだ。


それを見てわたしも笑顔になれた。