「何か悔しい」
わざとらしくミナトを睨むとさらにミナトは笑って表情を柔らかくした。
「今度また挑戦してみよう」
そう言うと
「無理しない方がいいよ、いつの間にか飲めるようになると思うし」
と言ってくれた。
「そういうものかな?」
ミナトを見るとミナトは頷いた。
「そうだよ、それに飲めなくてもいいじゃん」
「そうだけど、やっぱり大人っぽくて憧れるな」
そう言うとまたミナトはクスクス笑った。
「さくらって素直だよね」
「え?」
今のどこに素直な要素があったんだろう。
「どこが?」という目をミナトに向けた。



