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彼女の提案で近くのカフェに入ることになった。
俺は紅茶を、彼女はミルクティーを頼んだ。
「わざわざ学校まで届けてくれて、本当にありがとうございました」
頼んだものが運ばれて来ると、彼女は直ぐにそう言った。
「いえ、学校も近いんで」
「南高校、でしたっけ」
「頭良いんですね」
「そんなことはないですけど…」
俺の学校はここらへんでは偏差値が高い。
まあ学校の中では結構個人によって成績にも差はあるが
平均が高いということなのだろう。
「あなたの所も有名ですよね」
俺の学校なんて全国的にはあまり有名ではない。
なら彼女の学校の方が全国的に有名だ。
「あー、お嬢様学校なんて言われてますよね」
彼女はふにゃっと、笑った。
「でも皆が皆お嬢様なわけじゃないです」
「そうなんですか?」
「凄い家柄の人もいますし、一般よりお金が少しある家の人もいますし、実際はマチマチですよ」
あんな馬鹿デカイ学校で門から出てくる生徒も正にお嬢様って感じだったから、皆超お金持ちだと思ったけど
そうでない家もあるのか。



