サクラアメ 【完】



「拾ってくださりありがとうございました」


「…いえ」



丁寧にお辞儀をする彼女を見てやっぱりお嬢様なんだなと思った。




「じゃあ、俺はこれで、」


「あ、待ってください!」


そう言って引き返そうとした俺を彼女が引き留めた。




「あの、お礼させてほしいです」


そして遠慮気味にそう言った。





「お礼なんていいですよ」


「でも、わざわざ届けてくれましたし、何かお礼させてください」


ジッと俺を見る彼女にドキッとした。


だけどお礼されるのも気が引ける。
だからお礼は要らないと
そう言ったけれど彼女は引き下がらない。





「でもお礼なんて…」



「良ければお茶とか、どうですか?」



「えっと…じゃあ、お言葉に甘えて…」



本当にこんなことあるんだと思いながらもこれ以上断るのは逆に失礼だと思い、了承した。