サクラアメ 【完】

「俺、あれからずっと考えてた。さくらには許嫁がいる。どうすればいいんだろうって…」


ミナトは少したどたどしく言葉を紡いでいく。


ミナトのそんな様子を見て本音で話してくれてるんだと思った。




「でも、どれだけ考えてもさくらを好きだと思った」


「…っ」


「諦めた方がいいって思っても、どうしても好きだった」





…本音で話してくれてるんだと分かるから嬉しい。

もう一度好きって言ってもらえて、許嫁がいるって知ってもそう言ってくれた。





「ミナト、」



嬉しいのに、声が震える。

嬉しいからこそ、ミナトの次の言葉が怖いんだ。

好きだけど「さようなら」と言われるのが怖い。