サクラアメ 【完】

「あそこに座ろう」



わたしたちは学校から少し離れた公園にやって来た。

公園といっても小さい公園で遊具は滑り台に砂場があるだけ。


それとベンチが1つ。



人もわたしたち以外にはいなくてそのベンチに並んで座った。




「連絡とかしなくてごめん」

「…ううん、ミナトが謝ることないよ」



ミナトの表情は暗い。

暗いというより、思い詰めてるような…

上手く言えないけどすごく硬い表情をしている。





「………」


「………」




お互い無言の時間が続く。




「ミナト、」


「さくら、」



静かだった空間に二人の声が重なった。




「あ、ごめん」


「わたしこそ」



目が合うとお互い少し笑った。


……ミナトの優しい目、変わらない。