サクラアメ 【完】




「あのっ…」


「はい…?」

また見失う訳にはいかない。

直ぐにそばに行き、声をかけた。




女の子は綺麗な黒髪を揺らしながら振り向いた。

その時にフワッと香る匂い。

香水のようなものではなく、自然と香る様な…。




「…、」


振り向いた女の子にも驚いた。


昨日は一瞬しか見えなかったけど、ハッキリ顔を見た今、息をするのも忘れるほど綺麗だった。



目鼻立ちのハッキリとした、美人。

透明感があり、きっとこの子を見たら誰もが見とれてしまうんだろうな。と思える。





「あの…?」



「…あ、すいません」



思わず見とれていた俺を女の子は不思議そうに見た。