サクラアメ 【完】

「この間のこと、父に言わないでくれてありがとうございます」



この間お誘いを断った。

誘われたことをお父さんは知ってるし、お父さんの方にも連絡が来ていた。


だから断ったことはお父さんの耳に届いていると思ってた。



勝手に断ったことをお父さんが知ったら怒られる、だけどお父さんから何も言われなかった。



凛也さんが言わないでいてくれたんだ。





「言う必要がないと思っただけだ」


「はい、ありがとうございます」




そう言いながらナイフを進める凛也さん。


きっと本当に言う必要がなかったんだろう。



だけど、今回は凛也さんのそんな無関心な所に救われた。