月下の輪廻

「おかえりなさい、ディアス君。お疲れ様」


身を寄せるルギィと、顔を引きつらせて身を引こうとするディアス。

面白い組み合わせかもしれない。

(許さねぇ! テメェだけはっ!)

笑いを抑えようと口元に手を当てた瞬間、頭の中に響く声。

ズキンッと痛む頭を押さえ、リーファネルは、二人の横をすり抜けていく。


「リ、リーファ。たすーー」

「うるさいっ!」

「!?......リーファ?」

「......っ、何でもない。ルギィ。椅子で休ませてくれ」

「分かったわ。水は?」

「頼む」


それだけ言って、リーファネルは椅子に座り、ルギィが持ってきてくれた水を飲む。まだ戸惑っているディアスが視界の隅に映った。だが、今は何も言う気は無く瞼を閉じる。







「......あの、ルギィさん」

「リーファの事かしら?」