月下の輪廻

二人で向かおうとすると、ルギィに待つよう促された。


「リーファは銃を預かるわ。置いていってちょうだい」

「ああ、分かった」


剣同士での勝負という事だろう。丁度良い。これで少しは身軽に動ける。

リーファネルは二丁拳銃を抜いてルギィへと渡す。それから今度こそ裏の訓練場へと向かった。

少し広めの屋外で、周りにはレンガのブロック塀で囲まれていて、その外側には支部長達が居た。

リーファネルは少し距離を開けてディアスの目の前に立つ。


「良いな、ディアス。全力で来い」

「分かった」


腰に据えた剣を互いに抜く。刀身の切っ先が、陽に照らされて眩しく光った。

息を飲む程の緊張感。

深く息を吸ってゆっくりと吐き出した。その瞬間、一際強い風が吹き抜ける。髪が揺れた。

《来るっ!》

眼差しを細めた瞬間、地を蹴って向かってくるディアス。

上段からの斬り掛かり。......重い。

でも。

それだけでやられる程、自分は甘くない。

両手で剣を持ち、薙ぎ払って足を蹴り払おうとするが、すぐに距離を取られてしまう。

《成程。シンラの森での印象とは大きく違うな》