月下の輪廻

「そう言えば、リーファは俺の実力を見る為の戦いを終えた後って、どうするか決めてるの?」

「ん? ああ、そうだな。ラファル村から出て適当に次の街か村か......旅に出るさ」

「旅?」

「ああ」


記憶探しを再開しなければならない。それが目的であり、ギルドに所属しているのは、弾薬を買ったり宿に泊まったり、使用する為のお金を得る手段でしかない。

何か訊きたそうにしていたディアスだが、料理が運ばれてきたことで、結局何も訊くことなく、共に食事を済ませて部屋へと戻った。

お風呂に入って全身を洗い流し、湯に浸かって十分に温まってからお風呂から上がり、タオルで拭いてから着替えてベッドに移動して腰を下ろす。

《思っていた以上に疲れが溜まっていたな》

何せ、村に戻ってくるなり依頼を受け、シンラの森へ行ってはディアスと出会って魔物を倒し、フリクス草を調達して戻ってきたのだ。

両脚の疲れを取ろうと、体が温まっている内に足首から膝裏にかけて揉み込む。それから体を伸ばしてから布団の中に潜って灯りを消した。

夜の景色が窓から見える。空には欠けた月と無数の星が瞬いていた。

《お父様、お母様、お兄様。おやすみなさい》

王都に居る家族に向けて、心の中で挨拶をする。程なくして、瞼を閉じたリーファネルは眠りについた。