何故、自分がそこまでしなければならないのだろうか。
記憶の欠片を探さなければならないと言うのに......。
気乗りしないと顔に出ていたのか、ルギィが溜め息を吐く。
「リーファが連れてきたんだから、1日くらい付き合ってあげたって良いでしょう?」
「だがーー」
断りたかったが、目の前に立ったディアスに勢いよく頭を下げられる。
お願いします、と。
《こういう時に限って礼儀正しいのか》
窓から差し込む夕日で、その栗色の髪が僅かに赤く染まって見える。暫くの間、しーんと静まり返るギルド内。リーファネルは大きく溜め息を吐いて視線を逸らした。
「......分かった。その代わり、明日にしてくれ。今日はもうゆっくりしたい」
頷くと、嬉しそうな顔を向けてきて姿勢を正した。
「ありがとう。リーファ」
「......」
相変わらず距離が近い。
いきなり愛称で呼んでくるとは......。
《ルギィが呼んでいるからか》
喜んでいるディアスを目の前にいちいち突っ込むのも面倒になってきた。
記憶の欠片を探さなければならないと言うのに......。
気乗りしないと顔に出ていたのか、ルギィが溜め息を吐く。
「リーファが連れてきたんだから、1日くらい付き合ってあげたって良いでしょう?」
「だがーー」
断りたかったが、目の前に立ったディアスに勢いよく頭を下げられる。
お願いします、と。
《こういう時に限って礼儀正しいのか》
窓から差し込む夕日で、その栗色の髪が僅かに赤く染まって見える。暫くの間、しーんと静まり返るギルド内。リーファネルは大きく溜め息を吐いて視線を逸らした。
「......分かった。その代わり、明日にしてくれ。今日はもうゆっくりしたい」
頷くと、嬉しそうな顔を向けてきて姿勢を正した。
「ありがとう。リーファ」
「......」
相変わらず距離が近い。
いきなり愛称で呼んでくるとは......。
《ルギィが呼んでいるからか》
喜んでいるディアスを目の前にいちいち突っ込むのも面倒になってきた。

