月下の輪廻

「かっこ......あ、年は18、です......」


何だか急に気恥ずかしそうにしているように思う。照れているのだろうか。首の後ろを掻いていた。

どうやら、ルギィが男だというのは全く気付いていないようだ。


「あら、若い。年上の女はどう? 例えば私なんか♪」

「へっ? え、えっと......」

「私の方はあなたの事、とても気に入ったわ」

「は、はぁ......」


完全に頬が赤い。

《ルギィはこういう男が好みだったのか》

押しに押しているルギィと、告白をされて赤面しているディアス。

静観していようかとも思ったが、早く真実を知った時の反応も見たいという欲求に勝てず、リーファネルは口の端を持ち上げて笑みを溢す。


「良かったなぁ、ディアス。告白されて......男だけど」

「えっ!? 男っ!?」


思った通りと言うべきか、自分が発した言葉に驚くディアス。リーファネルとルギィを交互に見ていた。青い瞳を大きく見開いている。......忙しない。


「何よ、リーファったら。心はあなたよりも乙女なんだから男って言わないでちょうだいっ!」