あまりにも急だったので、反射的に溝落ちに拳を食らわせてしまう。
ぐほっ、と呻き、よろけて膝をつくディアス。リーファネルはそれを冷ややかな眼差しで見下ろした。
「今のはお前が悪い」
「ご、ごめん。......ただ、一緒に倒すことが出来て嬉しくて、つい......」
「......もういい。それより、フリクス草を採って戻るぞ」
隠れているよう促したのに何故出てきたのか、などと怒る気力も失せた。
何度吐いたか知れない溜め息を吐き、日の当たるところに生えているフリクス草を屈んで摘み取る。傍らで、ディアスも採取し始めた。
陽の光を浴びているからだろうか。
周囲の草花は陰っている所と比べて、丈夫であり成長も早いように思う。
持ってきていた袋にフリクス草を採取して入れ、いっぱいになったところで手を止めて立つ。
「もういいの?」
「ああ。多めにとは言われているが、採り過ぎれば生えなくなってしまうだろう。もう十分だ」
「分かった。それじゃあ、ギルドまで一緒に行こう」
両手に持っていたフリクス草を渡され、袋に入れてから蓋を閉じた。
ぐほっ、と呻き、よろけて膝をつくディアス。リーファネルはそれを冷ややかな眼差しで見下ろした。
「今のはお前が悪い」
「ご、ごめん。......ただ、一緒に倒すことが出来て嬉しくて、つい......」
「......もういい。それより、フリクス草を採って戻るぞ」
隠れているよう促したのに何故出てきたのか、などと怒る気力も失せた。
何度吐いたか知れない溜め息を吐き、日の当たるところに生えているフリクス草を屈んで摘み取る。傍らで、ディアスも採取し始めた。
陽の光を浴びているからだろうか。
周囲の草花は陰っている所と比べて、丈夫であり成長も早いように思う。
持ってきていた袋にフリクス草を採取して入れ、いっぱいになったところで手を止めて立つ。
「もういいの?」
「ああ。多めにとは言われているが、採り過ぎれば生えなくなってしまうだろう。もう十分だ」
「分かった。それじゃあ、ギルドまで一緒に行こう」
両手に持っていたフリクス草を渡され、袋に入れてから蓋を閉じた。

