「えっ?」
呼び止める声を無視して、リーファネルは、魔物に向かっていった。気付かれたが剣を抜いて斬り掛かる。だが、根のようなものに防がれてしまった。思ったより硬い。
グガァァァ......
何本もの根のような足を地面に突き刺す魔物。その先端が地面から不規則的に突き上げてきて、間一髪のところで後ろに飛び退きかわす。
《そうか。あの木の根が......》
この魔物の武器であり防御にもなっている、まさに攻防一体という訳だ。
地面に突き刺した根を抜き、距離を縮めようと近付いてくる。唸り声を上げ、こちらを見据えたまま。
《さて、どうするか》
近付いてきては根を鞭のように交差させて攻撃してくる。リーファネルは剣で払って止めていた。その時ーー。
「はあぁぁーーっ!!」
頭上から声がしたかと思えば、切り株の上から剣を突き刺すディアス。
木の上に登ってジャンプしてきたようだ。
ギャアァァァ!
魔物が最後の力を振り絞って暴れ出す。
《今だ!》
隙が見え、リーファネルは、剣を胴体の部分に突き刺した。
事が切れたのか、魔物は動かなくなり、根をだらりと下げては消滅した。
剣を鞘に納め、とりあえずは一息吐く。それからすぐにディアスへと顔を向けた瞬間、急に嬉しそうに抱き着かれた。
呼び止める声を無視して、リーファネルは、魔物に向かっていった。気付かれたが剣を抜いて斬り掛かる。だが、根のようなものに防がれてしまった。思ったより硬い。
グガァァァ......
何本もの根のような足を地面に突き刺す魔物。その先端が地面から不規則的に突き上げてきて、間一髪のところで後ろに飛び退きかわす。
《そうか。あの木の根が......》
この魔物の武器であり防御にもなっている、まさに攻防一体という訳だ。
地面に突き刺した根を抜き、距離を縮めようと近付いてくる。唸り声を上げ、こちらを見据えたまま。
《さて、どうするか》
近付いてきては根を鞭のように交差させて攻撃してくる。リーファネルは剣で払って止めていた。その時ーー。
「はあぁぁーーっ!!」
頭上から声がしたかと思えば、切り株の上から剣を突き刺すディアス。
木の上に登ってジャンプしてきたようだ。
ギャアァァァ!
魔物が最後の力を振り絞って暴れ出す。
《今だ!》
隙が見え、リーファネルは、剣を胴体の部分に突き刺した。
事が切れたのか、魔物は動かなくなり、根をだらりと下げては消滅した。
剣を鞘に納め、とりあえずは一息吐く。それからすぐにディアスへと顔を向けた瞬間、急に嬉しそうに抱き着かれた。

