片付けを終わらせ、そろそろ帰ろうかとしたら腕を掴まれた。

「僕、よく告られるけど、みんな断ってるから。だから……」

瑠衣は言葉を詰まらせた。

「いいと思うよ?」

「えっ?」

「恋愛対象じゃなかったら無理に付き合わなくてもいいと思う。でもこれは覚えておいて。
女の子は、付き合いたいから、告りたいから相手の事を好きになるんじゃなくて、好きの気持ちを伝えたいから告白して、付き合うんだよ?」

「うん。」

「だから悲しませるような断り方はダメだよ?」

「はい。」

「よろしい!」

なんで急に瑠衣が話したのか分からないが、今は理由を聞かない方がいいかな?


「じゃあ、また月曜日!」

「ばいば〜い瑠衣!」

家に着くと冷蔵庫に入れに今日作ったシュークリームを入れた。

「今日シュークリーム作ったから後で食べてね!」

「あら、ありがとう。」

お母さんがテレビを見ながら返事をした。