「ヴァルテリ殿下、アイリーン様お時間です。」

「アイリーン、手を。」

アイリーンはヴァルテリの手を握るとふたりで部屋を出て行った。

「アイリーン、何があっても俺は味方だから。」

「はい、ヴァルテリ様。」

式場の扉の前に立ち、中からファンファーレがなるのを待った。

そして、ファンファーレとともに扉が開き、ふたりは中へ入った。