「嫌…

うるさい、うるさい、うるさい!

やめてよ、やめてよ…

私だって頑張っているのに…」

ベッドサイドでアイリーンが寝ているのをずっと見ていたアイリーンの変化にヴァルテリはいち早く気がついた。

「アイリーン、起きろ!

リンネ!、冷たいタオルをここに持ってきてくれ!」

ヴァルテリはアイリーンの体をゆすり、アイリーンが早く起きるように促した。

そして、たくさん汗をかいた状態でやっとアイリーンは目を覚ました。

「アイリーン様、失礼いたします。

汗をおかきになっているようなので、お身体を拭かせていただきます。」

リンネに身体を拭かれ、やっと正気に戻ったアイリーンはヴァルテリを見つけると、ヴァルテリの胸に飛びついた。